
「急に説明を求められてパニックになった…」
「話しているうちに、自分が何を伝えたかったのか分からなくなった…」
そんな経験誰しも1度はありますよね。
説明が苦手だと感じるたびに自信をなくしてしまうことも…
でも、大丈夫です!!
結論からいうと、上手な説明には「型」があります。
「型」を知り、「トレーニング」で自分のものにできれば、
誰でも自然と分かりやすい説明ができるようになるんです。
この記事では、説明が苦手な人でも使える、
話し方の3つの基本型とトレーニング方法をご紹介します。
論理的な話し方を身に着けて、”できる人”の仲間入りをしましょう!
✍この記事で解決できるお悩み
・自分の考えをうまく人に伝えらえない
・急に話をふられると焦ってしまう
・嫌なことも断れず引き受けてしまう

話し下手でも伝わる!わかりやすい話し方の3つの型
説明が苦手…という人の多くは、「何から話していいか分からない」「うまく整理できない」と感じているもの。でも実は、それって“話し方の順番”を知らないだけ、なことが多いんです。
そこで役立つのが「型(フレーム)」です。
型には、話す順番や構成が決まっているので、
自分の考えをスッキリまとめて、相手にわかりやすく伝えることができます。
つまり、「型」を知っておくだけで、説明の伝わりやすさがぐっと上がるんです。
そこで、本章では下記3つの型をご紹介します。
- 説得力が欲しい!実績報告にも役立つ「PREP法」
- 人との衝突を減らせる「DESC法」
- プレゼンや商品の売り込みに効果的!「FAB法」
1.説得力が欲しい!実績報告にも役立つ「PREP法」

PREP法は実績報告やプレゼンテーションなど、要点を明確に示したい場面に効果的です!
型は以下の通りです。
⑴結論(Point)…伝えたい主張・提案・意見
⑵理由(Reason)…主張の理由を簡潔に
⑶具体例(Example)…エピソードやデータ、事例などを使って、理由を裏付け
⑷結論(Point)…最初の結論を強調・要約
PREP法は、聞き手が、話の全体像をすぐに掴めるため相手に納得感を与えることができます。
人は「結論」や「要点」が見えないと集中力が落ちやすいですが、PREP法なら冒頭で「何が言いたいのか」が明確になります。さらに、理由と具体例で「納得感」も高まり、記憶にも残りやすくなるんです!
例えば、プロジェクトの管理ツールを提案する場面で考えてみましょう。
【結論】 「プロジェクト管理ツールの導入を進めるべきです。」 【理由】 「なぜなら、現在の進捗管理が手動で、時間がかかっているからです。」 【具体例】 「先週のAプロジェクトでは確認作業に3時間かかりましたが新ツールを使えば1時間短縮できます。」 【結論】 「業務効率化のためにも、導入を推進しましょう。」
PREP法を使えば、誰でも端的で説得力のある説明をすることができます。

シンプルで使いやすい!
「それで…何が言いたいの?」と言われがちでしたが、
PREP法のおかげでスッキリ整理して話せるようになりました!
PREP法の使い分け
下記のような、短時間で説得力が必要な場面でPREP法は役立ちます。
- 上司や取引先に”イエス”をもらいたいとき
- 忙しい相手に、手短に分かりやすく伝えたいとき
- 読み手の心をつかみたいとき(SNS・ブログなど)
また、下記のような場面やプライベートの場面では適しません。
PREP法は話をスパッとまとめるので、相手の気持ちにじっくり寄り添ったり、自由にアイデアを広げたりするときにはあまり向いていないんです。
- クレーム対応やお客様の感情が高ぶっているとき
- 結婚式のスピーチや感動話をするとき
- 新商品のアイデアをみんなで出し合うとき
②人との衝突を減らせる「DESC法」

「相手に不満や要望を伝えたいけど、関係が悪くなるのは避けたい…」
そんなときに活躍するのがDESC法です。クレーム対応や職場での交渉・相談の場面で力を発揮します。
⑴状況(Describe)…事実を客観的に伝える
⑵感情(Express)…そのことで自分がどう感じているか
⑶提案(Suggest)…具体的な改善案を伝える
4結果(Consequence)…提案が実行された場合のメリット
DESC法を使えば、相手を責めずに自分の気持ちを伝えられるので、感情的な衝突を避けることができます。
例えば、会議の遅刻が多いAさんに対して遅れないように依頼する場面では…
【状況】
「最近のチーム会議で、Aさんの到着が遅れることが続いています。」
【感情】
「開始がずれると、予定していた議題に十分な時間が取れず、少し焦ってしまいます。」
【具体例】
「もし5分前を目安に来てもらえると、安心して準備ができます。」
【結果】
「そうすれば、スムーズに議題を進められて、全員の時間も有効に使えます。」
DESC法は、「言いづらいことも、伝え方次第で前向きな対話に変えられる」、そんな武器になるフレームです。

人に注意したり、お願いするのって言いにくいですよね…
私も大の苦手です!笑
だからといって、全部YES!だと疲れてしまいます。
自分を守るためにも、DESC法は有効です!
DESC法の使い分け
特に下記のシチュエーションで役に立ちます。
- クレーム対応やトラブルの火消しをしたいとき
- 相手に改善をお願いしたいとき
- 気まずくなりやすい内容を冷静に伝えたいとき
また、下記のような場面では適しません。
感情や背景を丁寧に伝えるDESC法は、スピードや論理が求められる場面には向いていません。
- 急ぎの報告や、要点だけを端的に伝えたいとき
- 会議やプレゼンなどで、論理的に説得したいとき
- SNSやブログで、短くインパクトのある文章が求められるとき
③プレゼンや商品の売り込みに効果的!「FAB法」

FAB法は商品の売り込みやサービスの魅力を伝えるときに有効です。
FAB法の型は以下の通りです。
⑴ 特徴(Feature)… 商品の「機能」や「見た目」など、特徴
⑵ 強み(Advantage)… その特徴によって生まれる利点・優れている点
⑶ ベネフィット(Benefit)… 相手(顧客)にとって、どんなメリットがあるのか
FAB法は、相手のメリット(=ベネフィット)に焦点を当てて説明できるため、商品やサービスの魅力を効果的に伝えることができます。
例えば、カフェの紹介をFAB法で考えてみましょう。
【特徴】
「このカフェの特徴は、店内の全席に電源が完備されていることです。」
【強み】
「さらに、無料のWi-Fiもあり、リモートワークに最適な環境が整っています。」
【ベネフィット】
「そのため、仕事終わりにちょっとした作業をしたいときにも、安心して利用できます。」

私も元営業職ですが、お客様のベネフィットまで言えてなかったなぁ…
自分が商品やサービスを利用する姿がイメージしやすくて、
使いたくなっちゃいますね!!
FAB法は、「この商品があなたの役に立つ理由」をわかりやすく伝えられる方法なんです!
FAB法の使い分け
特に下記のシチュエーションで役に立ちます。
- 商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えたいとき
- プレゼンや営業トークで、相手の「買いたい」を引き出したいとき
- SNSやチラシなどで、短く魅力をアピールしたいとき
また、下記のような場面では適しません。
FAB法は“相手とじっくり向き合いたい場面”では、ちょっと売り込みっぽく聞こえてしまうことがあるんです。
- 雑談や世間話など、リラックスした日常会話のとき
- 感情的なやりとりや、お詫び・謝罪などの場面
- 上司への報告など、事実を正確に伝えることが求められる場面
”もういいよ”と言われたあの日が私の転機だった
実は、私がこのフレームワークを知ったのは、ある失敗がきっかけでした。
(トレーニング方法が早く知りたい方は、飛ばしてくださいね。)

・子供のころから”自分の考えを言葉にする”が苦手
・特に人前で話すと頭が真っ白に
・「みんな…すごいなぁ」が口癖
ある日、転職採用面接を受けました。

「前職での成果と取り組み内容を教えてください」
本当は、伝えたいことが山ほどあったんです!!
自分なりに頑張ったプロセスを。
でも、頭の中で話がうまく組み立てられなくて、
気づいたら何を言っているか自分でもわからないまま、
言葉だけが空回り、ダラダラと喋っちゃって…


面接官の「もういいですよ。」と言わんばかりの冷ややかな視線が
今でも忘れられません。
「大人なのに、こんなこともちゃんと言葉にできないなんて…」
「ダメな人って思われちゃっただろうな…」
「私の頑張ってきたこと、何も伝えられなかった…」
頭の中は恥ずかしさと悔しさでいっぱい。
叫びたくなるほどでした。

やっぱり私はダメなやつだなぁ…はぁ…。
ん?なになに…
”うまく話せない人は、話しの組み立て方を知らないだけ”??
「はいはい、よく聞くやつね~~。」
「そんなので、上手くいくはずないでしょ~~」
と半信半疑でした。が、なんとなく。
話し方のフレームワークを勉強してみました。
せっかく勉強したから使ってみるか~~。
くらいの軽い気持ちでした。


1週間、2週間…続けていくうちに、
変化を感じました。
話す前に
自然に頭の中で整理できるようになったんです!
誰かに自分の考えや想いを言葉で伝えた時、
「わかってもらえた!」そんな手ごたえを感じてすごく嬉しかった!!!
よく聞く、知っている話かもしれません。
でも、大事なのは実践に活かすこと!
ぜひトレーニング法を試してみてください♪
話し方を上達させる具体的なトレーニング法3選!

ここからは、いよいよ実践です…!
3つの説明の型を身に着ける効果的なトレーニングをご紹介します。
私自身もこれらを実践し、約1週間ほどで効果を実感しました。
ぜひ、やってみてくださいね!
①ひとりPREP日記
②DESC法で家族や友人へお願いしてみる
③FAB法で誰かに「説明する日」を作る
①ひとりPREP日記

毎日ひとつ「PREP法」で書いてみるだけ!
今日の出来事や感じたことをPREP法で整理して書いてみてください。
スマートフォンのアプリや、手書き、どんな方法でも構いません。
例えば、下記のように書いてみてください。
日記のテーマ:「今日の仕事で嬉しかったこと」
⑴ 結論:「今日は上司から直接お褒めの言葉をいただいた」
⑵ 理由:「クライアントへのプレゼンが成功したから」
⑶具体例:「具体的には、クライアントが提示した課題に対して
3つの解決策を提案し、そのうち1つを即採用してもらえた」
⑷ 結論:「この経験で自分の提案力に自信が持てた」
「考えを整理する習慣」が身につき、自然と口でも説明しやすくなりますよ!

自分の考えてたことが”見える化”して頭もスッキリ!
話すときに自然と頭の中で整理されて
すらすら話せるようになりました!
②DESC法:家族や友人へのお願い

まずは、家族や友人などにちょっとしたお願いをDESC法を用いて伝えてみましょう。
例えば、下記のように伝えてみましょう。
お願いテーマ「家事を手伝ってほしい」
⑴ 状況:「夕飯のあと、いつも食器がそのままになってて…」
⑵ 感情:「子どもの世話でバタバタしてるから、正直ちょっと大変なんだよね。」
⑶具体例:「もし夕飯のあとだけでも、食器洗ってもらえたら助かるな〜」
⑷ 結果:「その間にお風呂の準備もできるし、スムーズに夜の流れが進むと思う!」

家族への不満も、感じよく伝えられるようになって、
夫との口喧嘩はかなり減りました!
伝え方って大切だなぁと実感しました。
③FAB法:誰かに「説明する日」を作る

自分の好きなアイテムや最近買った商品について、誰かに説明する日を作りましょう!
誰かに話す前提でインプットすると、説明力はグンとあがります!
例えば、下記のように伝えてみましょう。
テーマ「新しく買ったマグカップ」
⑴特徴
「このマグカップは二重構造で、熱が伝わりにくいんです。」
⑵強み
「だから、熱い飲み物を入れても手が全然熱くならないんですよ~!」
⑶ベネフィット
「寒い朝に安心して、熱々のホットコーヒーを楽しめます!朝活のお供に最適ですよ!」
「説明する前提で物事を見る」クセがつくと、自然と話が整理され、伝わりやすくなります。

プレゼンにも効果的ですが、
意外と普段の雑談に役に立ちました!
相手の興味を引けるので会話が弾みました♪
まとめ
説明って、「上手に話さなきゃ」と思うと苦しくなります。
“伝わる説明”に必要なのは才能じゃなくて、「型」と「練習」だけ。
説明が苦手でも、型を覚えれば誰でも論理的でわかりやすい説明ができるようになります。
分かりやすい説明になる3つの型は以下の通りです。
- 説得力が欲しい!実績報告にも役立つ「PREP法」
- 人との衝突を減らせる「DESC法」
- プレゼンや商品の売り込みに効果的!「FAB法」
さらに、使いこなすために効果的なトレーニングはこちらです。
- ひとりPREP日記
- DESC法で家族や友人にお願いしてみる
- FAB法で誰かに「説明する日」を作る
どんなに不器用でも、
どんなに口下手でも、
「伝えたい」という気持ちがあるあなたなら、大丈夫です。
最初はうまくいかなくて当然。
でも、少しずつでも「伝える力」を育てていけば、
きっとあなたの言葉は届くようになります。
今日が、“伝える自分”のスタートです。